アイルランド出身のシンガーDavid Howleyが、初のニューヨーク公演を開催。自身初のアルバム「for Venus」をリリースしたばかりだ。ギターのほかに彼が使うのは、ギリシャ音楽やアイルランド音楽で使われるブズーキ(Bouzouki)。アルバムの一曲目に収録されている「Monadnock」で奏でるブズーキの音色は、目を瞑って頭に草原の形式を描きながら聴きたい心に沁みるサウンド。
笑顔の絶えないDavidは演奏中も、トーク中も、会場の隅から隅までしっかり見渡してオーディエンス一人ひとりと会話しているかのよう。彼の人柄に惚れて今日のライブに訪れた人もいたはず。ライブハウスのバースタッフの紹介までして、SNSではアルバムのクレジットも公表している。
音楽活動をする中で「人間力」はとても大事だと思っている。あるグラミー賞受賞者は、投票者を募るために関係者との交流を常に意識していた。レコード会社のプロモーター時代、各番組のブッキング担当に自分のアーティストを社内で優先して宣伝してもらえるようにネゴシエーションしたものだ。音楽業界でも“この人と一緒に仕事したいか”“この人のために何かしてあげたいか”というのは、成功の鍵なのだ。
Davidの人柄や音楽は、周りを巻き込む力がある。海外のソロアーティストが初めての地でステージに立つ緊張感も、その後のトーク(”会話”と言った方がしっくりくる)で創る朗らかなムードも、耳ざわり最高な心地よい音楽も、全て印象的だった。前身バンドWe Bonjo 3では日本でギグをしたことがあるそう。
Where: The Rockwood Music Hall Stage 2
196 Allen St, New York
Who: David Howley
Irish Folk musician. Born in Ireland, David Howley has been at the forefront of Irish guitar, voice, and mandolin for over a decade. In 2011, He founded We Banjo 3 and since has gone on to play Irish folk music around the world. He is currently releasing his first album “for Venus.”